【見えない劣化シリーズ 手すり編】アルミ手すりの白サビ・内部腐食はなぜ起きる?放置リスクと補修の判断ポイント

「見た目はキレイなのに、実は危ないことがあります」
マンションやアパートの共用部にあるアルミ手すり。
一見すると問題なさそうに見えても、
- 触るとグラつく
- 白い粉のようなものが出ている
- 支柱の根元が変色している
こうした症状がある場合、内部で腐食が進行している可能性があります。
実はこの劣化、外からは分かりにくく、気づいたときには補修が大掛かりになるケースも少なくありません。
アルミ手すりは「錆びない」は半分正解、半分間違い
アルミ自体は赤サビを生じませんが、内部の鉄部などが腐食することで赤サビが出てくることもあります。
ただし、実際の現場で多く見られるのは赤サビではなく、表面に現れる白サビ(腐食生成物)です。
■白サビの特徴
- 白い粉状・斑点状に出る
- 表面がザラつく
- 美観を損ねる
ただし、本当に注意すべきはここではありません。
本当に怖いのは「内部腐食」です。
アルミ手すりで注意すべきなのは、表面ではなく内部や接合部の腐食です。
実際に確認してみると、外からは分からない状態になっていることもあります。
白サビは見た目の変化ですが、内部腐食が進行しているサインである場合もあります。
▼内部の状態確認時の様子


アルミ手すりでも内部ではこのような劣化が進行していることがあります。
▼支柱内部の確認で水が出てきた事例

内部に水が滞留している状態は腐食が進行しやすく注意が必要です。
見た目では問題なくても、内部では劣化が進んでいるケースがあります。
なぜ内部腐食が起きるのか?
アルミ自体はサビにくい材料ですが、内部の鉄部や異種金属との接触、水分の滞留などが原因で腐食が進行することがあります。主な原因はこちらです。
① 水の侵入
・雨水
・清掃時の水
・結露
支柱内部に水が入り込み、滞留する。
② 異種金属接触(電食)
アルミと鉄など異なる金属が接触すると腐食が進行しやすくなります。
③ 防水・シーリングの劣化
・支柱根元のシーリング切れ
・防水層の劣化
水の侵入経路ができる。
こんな症状は要注意!
□ 手すりがグラつく
□ 支柱の根元に白サビが出ている
□ 根元に隙間やひび割れがある
□ 雨のあとに水が溜まりやすい
□ ビス周りが黒ずんでいる
➡ 1つでも当てはまる場合は要注意です。
放置すると、どうなるか
- 手すりの強度低下
- グラつきの悪化
- 脱落など事故リスク
共用部では特に注意が必要です。
補修方法は状態によって変わります。
■軽度
・防水処理
・シーリング打ち替え
■中度
・グラウト注入
・部分補修
■重度
・手すり交換
現場ではどう判断しているのか。
見た目だけでは判断できないため、
・実際に触る
・状況を確認する
・必要に応じて内部をチェックする
といった確認を行い、「補修で対応できるか」「交換が必要か」を判断しています。
内部腐食が進行すると、手すりの強度が低下し、思わぬ事故につながる可能性もあります。
特にマンションや戸建ての高所部分では、落下事故につながるリスクもあるため注意が必要です。
まとめ 見えない劣化ほど早めの対応を
アルミ手すりは
・見た目だけでは判断できない
・ 内部で劣化が進行することがある
という特徴があります。
だからこそ、「まだ大丈夫そう」が一番危険です。
無料点検・ご相談について
- グラつきが気になる
- 白サビが出ている
- 状態を確認してほしい
このような場合は、お気軽にご相談ください。
現状を確認したうえで、今必要な対応を整理してご説明いたします。
「見た目は問題なさそうだけど気になる」という段階でもご相談可能です!


