TACSS工法(タックス工法)による漏水応急処置とは?注入止水の特徴と適用できるケース

はじめに 突然の漏水、そのときどうする?
飲食店や商業施設で「床が濡れている!」「天井から水が落ちてきた!」といった漏水トラブルが発生すると、営業継続に直結する大きな問題になります。
水道管の破損なのか、防水層の劣化なのか
――原因の特定は難しく、応急処置を誤ると被害が拡大してしまうことも…。
そのような漏水トラブルで、原因や漏水経路によっては、TACSS工法による薬液注入止水で応急対応できる場合があります。本記事では、TACSS工法の特徴や施工方法、対応できるケース・できないケースについて解説します。
飲食店の大敵「漏水トラブル」
飲食店や商業施設の厨房で発生する漏水は、営業活動に深刻な影響を与えます。
床下に水が溜まったり、天井や壁から水がにじみ出たりすると、以下のような問題につながります。
- 営業中の安全性低下(滑り事故の危険)
- 衛生面の悪化(カビや異臭の発生)
- 営業停止による売上損失
- 設備の腐食・老朽化
さらに厄介なのは、漏水の原因が「水道管の破損」か「防水層の劣化」かを、短時間で正確に特定することが難しい点です。
漏水部へ薬液を注入する「TACSS工法」とは?
栄和技建が数多くの現場で採用しているのが、「TACSS工法」です。
TACSS工法は、漏水しているコンクリート構造物などのひび割れや内部の空隙へ薬液を注入し、水と反応させて止水する工法です。日本TACSS協会では、コンクリート壁のひび割れ、屋上、地下構造物などの漏水部止水に用いられる工法として紹介されています。
施工の流れ
- 現場調査
水のにじみ方や建物の構造、図面や配管位置などを確認し、漏水経路を推定します。 - 穴あけ作業
漏水経路と考えられる位置に、薬液注入用の孔を設けます。 - 薬液注入
水と反応して膨張するTACSSの薬液を注入し、ひび割れや内部の空隙へ充填します。TACSSは水と反応して膨張し、微細なひび割れなどへ浸透して止水する工法です。 - 止水状況の確認
漏水状況を確認し、必要に応じて追加注入を行います。


TACSS工法の特徴
- 漏水部へ直接薬液を注入できる
コンクリート内部のひび割れや空隙へ薬液を注入し、水の通り道を止水します。 - 部分的な施工が可能な場合がある
漏水経路をある程度絞り込める場合は、床や壁を全面的に撤去せずに施工できることがあります。 - 漏水している状態でも施工できる
TACSSの薬液は水と反応して膨張する特性があり、漏水が発生している箇所への注入止水に使用されます。 - 店舗営業への影響を抑えられる場合がある
施工範囲や漏水状況によっては、営業時間外や定休日を利用して施工できる場合があります。
ただし、施工時間や営業再開までの期間は、漏水原因、施工範囲、床の状態などによって異なります。
実際の現場事例
ある飲食店では、深夜の清掃時に床下からの漏水が発覚しました。
不動産管理会社の調査で「水道管の破損ではなさそう」と判明しましたが、原因の特定ができず、防水処理をしても漏水は止まらず…。
最終的に弊社へご依頼をいただき、栄和技建の調査で漏水の通り道を特定することができました。
TACSS工法による注入止水を行い、漏水が止まっていることを確認しました。この現場では、翌日から通常営業を再開することができました。
店舗オーナー様からは、
「何をやっても止まらなかったので、本当に助かりました」
という喜びの声をいただいています。
栄和技建が選ばれる理由
- 漏水状況を確認したうえで補修方法を検討
- TACSS工法を含め、現場に応じた止水方法を提案
- 店舗の営業時間や定休日を考慮した施工方法を検討
栄和技建は、ただ止水するだけでなく、現場のオペレーションを理解した上で
「止めるべき水を最短で止める」ことを重視しています。
まとめ 止めるべき水を、最短で止める
飲食店や商業施設の漏水は、営業への影響を考えると早めの対応が重要です。
漏水原因や水の通り道によっては、TACSS工法による注入止水で応急対応できる場合があります。
一方で、配管そのものの破損や防水層全体の劣化など、TACSS工法だけでは対応できないケースもあります。まずは漏水が発生する条件や建物の状態を確認し、原因に合った補修方法を選ぶことが大切です。
*厨房床の漏水原因や、注入止水・部分補修・全面改修の判断についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。



