防水層の膨れはドレン劣化が原因?
第1章:防水層の「膨れ」とは?
建物の屋上やバルコニーに施工されている防水層は、
雨水の侵入を防ぎ、建物内部を守る重要な存在です。
しかし、その防水層に「膨れ」と呼ばれる現象が起こることがあります。
膨れとは、防水層の一部が盛り上がったように膨らんでいる状態で、
触るとブカブカと浮いている感触があります。
この膨れは、防水層内部に水分や空気が侵入し、逃げ場を失って内圧が高まり発生する現象です。
放っておくと膨れ部分から防水層が破れてしまったり、
雨水が下地へ浸透してしまったりすることにつながります。
結果として、室内への雨漏りや構造材の腐食など深刻な被害をもたらす恐れがあるのです。
また、膨れは一見小さく見えても、内部には広範囲に水分が広がっている場合もあり、
目に見えない被害が進行していることも少なくありません。早期の発見と補修対応が何より重要です。
- ウレタン防水の「膨れ」
- ゴムシートに「膨れ」が見えます
- 水の侵入のあとがありました